写真のプリント(作品化)についてーその1ー

 

写真のプリントについては、奥が深いので何度かに分けて書きます。Youtubeなどでも説明されているモニター選定やカラーマネジメント(キャリブレーション)は飛ばします。(例えば、BenQのカラーマネジメントの説明動画は自社サイトにあります。)

 今日はキャリブレーションの概要と、そこは拘るところでは無いという私なりの相反する話です。


 まずは前提です。iPhoneやノートPCで観ている絵画や写真の映像は本当の色では無いです。絵画は皆さん人生経験上、なんとなく「本物はすんごい」という感覚があるでしょうけど、写真も同じです。(色空間などの話も飛ばしまして)例えばiPhoneの画面は人間が認識できる全ての色を再現できない上、コントラストが強く加工されてます。写真家さんのサイトをある程度色の出るPCのディスプレイで観るとinstagramの画像もiPhoneよりぐっと細かい色の変化が観えます。そんなものです。

 そんなもので、この色使いが好きとか、雰囲気が良いとか言ってるんです。一度(ちゃんと意味のあるプリントをしている)写真展に行くと、言っていることが解るので散歩の合間に行くと面白いです。


 というわけで第1回目は、細かい話ではなくて、最初に言ったキャリブレーションに拘ることは重要じゃ無いという意図にします。写真を撮影して作品にするまでの色合わせは2段階あって、

  1. モニターのカラーマネジメントと

  2. プリンタと紙に合わせたICCプロファイルの適用

です。別に特別な技術は不要で、上述の自動的なカラーマネジメントをしたモニターと、後述のICCプロファイルを読み込んで印刷するだけです。

 ICCプロファイルは、主に用紙メーカー(たまにプリンタメーカー)から出ているので、それをダウンロードしてPhotoshopなど印刷するソフトで印刷時に適用します。例えば和紙のILFORD GALERIEに印刷したい時は、イルフォードからICCプロファイルをダウンロードして使います。ちなみに、私が使っている用紙メーカーの各ICCプロファイルは以下からダウンロードできます。(EPSONはどっかいっちゃいましたが、ICCプロファイルが無くても特に問題は無いです)

 特に個人差が出る作業は無くイメージした色味でそのまま印刷することができます。ただそのまま印刷したいなら、ネット印刷を頼んだほうが、ずっと経済的です。

 やっと本題です。右の画像は左から、クリスピア、ラスター、ブルーラベル、パールラベルです。紙そのものの色味が違って、更にラスターより右は粒子状になっているので見る角度で色味も変わります。パールラベルは正面から見ない限り紫がかりますが、それを込みで作品になるわけです。色味はICCで調整されたとしても、表現域が変わります。真っ白がそもそも出ない紙だと、ハイライト寄りの色味や表現域が変わります。その2で話しますが紙選びがあって、それによって印刷した時により表現したい作品に近くなるようにデータも変えます。

 つまり結局何回か印刷して、なんか違うと思ったら紙を変えて合わせて行くので、なんならハードウェアキャリブレーションができるディスプレイを持っていなくても良い。と私は思います。印刷された最終形は自分の目で確認して作品にするわけなので。


 ちなみに、今現在持っている紙は以下です。ピクトリコが多いのは、以前展示会のとき、印刷をピクトリコさんに頼む縛りの時があって、いくつか自宅で紙による違いを確認したためです。

  • 阿波紙,プレミオ雲龍

  • ILFORD GALERIE

  • ピクトリコ スムーズフォトペーパー

  • ピクトリコ セミグロスペーパー

  • ピクトリコ シャイニーブルー

  • ピクトリコ デザインペーパープラス

  • ピクトリコ コットンペーパー

  • ピクトリコ ソフトグロスペーパー

  • GEKKO ブルー・ラベル

  • GEKKO パール・ラベル

  • EPSON クリスピア

  • KOKUYO プロフェッショナル写真用紙

  • キャノン写真用紙 光沢プロ

  • キャノン写真用紙 ラスター

  • キャノン写真用紙 プレミアムマット

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